真実を求めるあなたのために
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ガソリンが今日から値上げしました。リッター19000ドンです。2000年頃はたしか5000ドンくらいでしたからおよそ4倍です。この国は産油国でありながら石油製品はほぼ輸入に頼っています。ガソリンの精製プラントがあればいくらかは安くなるでしょうが、石油には国際相場というものがありますから劇的に安くなることはないでしょう。でもこの国にシェルやBPといったメジャーが進出しないのは想像ですが何となく分かる気がします。おそらくまずベトナムの国営資本と組む気がしないのでしょう。経営体質が違いすぎるのかもしれません。また産油国とはいえ世界的に見れば小規模で、しかも埋蔵量に限界が見えてますのであまり魅力がないのだと思います。日本はといえばアレはアレで石油外交というのに限って言えばなかなのものだと思います。有能な商社マンや外交官が世界中の産油国で権利を得るため日々しのぎを削るくらいのことをベトナムもやらないと、今はいいとしてもちょっと経済がうまくいかなくなったらどこからも相手にもされなくなり、国はとんでもないエネルギー不足に見舞われるのではないでしょうか。今日からいろんなものがさらに値上がりします。庶民の生活は事実上のマイナス成長でしょう。このようないびつな形でしか発展を成し遂げられない姿を見ると、日本の高度成長期というのがいかに健康的だったかということがわかります。
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ケチなこの国ではNHKといってもNHKワールドくらいしか普通見れません。プレミアムを見たければ高級ホテルか高級サービスアパートメントしかないでしょう。ワールドはご存知のように2カ国語放送、英語の音声が邪魔です。主/副音声切り替えがTVに付いていればいいのですが、普通のモノラルだと日本語英語が混じって聞こえます。何故英語でNHKを放送するのか、いったい誰に向けてるのかという疑問はさておいて、お隣のカンボジアだとどこの家、ホテルでもNHKならプレミアムが見れます。ケーブルテレビは何の規制もなく発達しており、まあ配信してる側もお金も払ってない海賊放送なわけですが、インターネットの時代に衛星放送くらいもう少し自由に見せてもいいのではと思います。ちなみに私はそんなテレビがつまらないので、実際は部屋ではほとんどテレビを見ません。ベトナム人はいつも部屋ではテレビをつけてますよね。しかも音が大きい。家に受験生でもいれば静かなんでしょうが、つまらない番組を大音声で見るよりもっと文化的な過ごし方とか家族で考えたりしないのでしょうか。
外資系企業ではマネージメントができる管理職の人材が圧倒的に不足しているようです。ご存知のようにベトナムの大学は専門学校色が強く、一芸を身につけるのが目的といっても過言ではありません。普通の学生なら大学の授業プラス英会話にコンピュータースキルというところでしょうか。仕事上でのマネージメントといえばまず人の上に立つリーダーシップが不可欠です。専門能力だけがあっても駄目で、人と仕事を統括できる能力がなければつとまりません。もちろん責任者ですから責任の取り方を知っていなければなりません。ベトナム人の仕事世界というのはあくまでも縦割りです。上下間の連携はまあまあなのですが、横の連携は役所を見ても分かるようにまったく駄目です。仲が悪いとかではありません。直接関係のない(間接的にはある)仕事は自分には関係がないという認識なのです。他人の仕事を見て学んだり自分に置き換えたり、責任の所在を考えたりなどは自分の仕事に直接関わること以外は興味がありません。与えられたこの仕事だけやって所定の給料をもらうという考え方です。仕事に広がりがなく、非常に発展性に乏しい世界です。こういった中では有能なマネージャーなど育つわけがなく、日々ルーティンワークだけをこなすという緊張感に欠けた仕事になります。ベトナム人には年齢を基本とした上下関係が歴然とありますので、年下の人間が年上の人間を差し置いて出世する、上位に立つというのはタブーです。職場の在歴の短い人間が長い人間の上に立つと関係がうまくいきません。給料もそれらに見合った序列関係にないと、不満が噴出します。要するに形式的なことが大切なわけで、真に有能なマネージャーを年齢や職歴に関係なく、やる気と能力だけで発掘する、育て上げるというのは非常に困難な社会といえるでしょう。
CPI、物価の上昇にやや歯止めがかかったらしいです。金利引き上げなどマクロ経済政策の効果が現れてきたと政府は自画自賛しているようです。一定の法則があるのですから逆効果ということはないでしょう。しかし通貨政策に頼ったインフレ対策というのは両刃の剣です。お金の流通を減らすわけですから、それでなくてもお金のない貧しい人々を困窮に陥れることになります。インフレ抑制は不景気政策ですので、最初に直撃を受けるのは貧乏人です。金持ちはどのみち金持ちですから、金が金を生みますので(特にこういった高金利であれば)不景気でも困りません。銀行はかき集めた現金を専ら関係の深い国営企業優先に貸し出しているようです。国営企業のリストラ、民営化が不況下においても進まないのは、こういった銀行からの優先的な融資を受ける立場にあることが原因で、資金を株式市場などで自力で調達する必要がないのですから当然とも言えます。いきおいお金の必要な民間企業にはお金が回らなくなり窮地に立たされます。また借りれるにしてもこの高金利下では経営を圧迫します。健全で将来のある企業を潰してでも国は採算の取れない赤字国営企業を存命させるのでしょうか。まさに時代に逆行していると言わざるをえません。やはりきちんとした徴税システムを確立しないと結局通貨をいじることしか出来なくなり、いずれその通貨自体の信用性を失くすことに繋がることでしょう。
ハノイのニュースですが中心部で行商が禁止になるとのこと。旧市街の中までまさか禁止になるわけではないと思いますが、時代の波は過酷です。外国人観光客にまとわりつき、歩道の邪魔になる行商は追っ払ってしまえということでしょうか。ハノイ滞在時、よくホアンキエム湖畔の椅子に座って子供の売り子からガムを買ってあげていたことを思い出します。1個3000ドン。店では1500ドンですから2倍です。もちろん高いので地元の人は買いません。外国人に売っているのです。タインホアの田舎から出てきた少年少女達はみんな同じ家に雑魚寝して毎日毎日ガムを売っていました。買う人はわずかだというのに売り子はたくさんいます。あの湖畔を1日中グルグル歩き回りながら、いったいいくらの収入になったのでしょうか。私もがんばって応援の意味も込めてガムを何個かまとめて買ってあげます。もちろん私一人で食べれませんから売り子の子供にそのまま返してあげるのです。すると彼らは一斉に集まってきてあっというまにガムを食べてしまいました。でもそれは元々自分が売っている商品なのです。おそらくガムなどめったに食べたこともないのでしょう。大勢で集まって嬉しそうにガムを噛む姿を見ながら、そこはかとない貧しさが伝わってきました。そんな子供達も時代の波に押されあの湖畔からは消えていくのでしょうか。
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