忍者ブログ
真実を求めるあなたのために
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

さて旅の話の途中なのですが、タイで気になる出来事が発生していますので閑話休題です。現在バンコクには非常事態宣言が発令中です。詳しくは関連のニュースを見ていただくとして、話はタイの民主主義であります。タイは東南アジアでは欧米列強の植民地化を逃れて独立を守っている唯一の国です。どうしてタイだけが植民地となることを逃れられたのか、それは機を見て敏な時の政治家が常に勝ち馬に乗ったからに過ぎません。共産化の進むインドシナ半島であえて自由主義を標榜するなら、西側欧米諸国がバックにつくに決まっているのですから。仮に共産化を恐れ、王制を守るのだけが目的なら国王の独裁国家にすればいいだけのことです。タイは民主主義、自由主義という言葉をうまく利用して、東西対立、冷戦の時代を泳ぎきったといえるでしょう。そのようなタイにいわゆる欧米式民主主義の概念が根付いたとは到底思えません。表面だけを取り繕った根も葉もない民主主義は幾度となく軍事クーデターで壊されてきました。しかしたとえそれが軍政だったとしても、国民は国王のお墨付きがあるならそれでいいのです。今のタイで民主主義という言葉は、普段はどこに隠れているのかも分からないのに、時の政権を打倒するためだけに御都合的に登場する言葉だといっていいでしょう。多くの国民はこのデモが、自称民主リーダーを標榜しながら、ただ扇動的なだけで民主主義などおそらく分かってもいないチャムロン元バンコク知事のような人間が、自らの政治欲を満たすためだけに強行してることを知っているのです。その意味では軍事クーデターと次元は何ら変わりがありません。タイは国王が超越的な力を持っている限りはこのような政治的ゴタゴタは止むことがないでしょう。しかしまた国中が混乱に陥ることもないと思われます。民主主義という言葉の裏にあるいかがわしさは、タイのような国でこそ認知されているのかもしれません。
PR
さてタイの旅に限ったことではないのですが、一人旅で一番つらいこと、といったら何でしょうか。寂しいこと、いえいえ孤独を味わうのも旅の醍醐味です。そう、私ならまず第一に荷物を見てくれる人がいない、ということを挙げるでしょう。駅やバスターミナルには言葉や勝手の分からない不安な海外だからこそたっぷり時間に余裕をもって到着します。というよりも、それが夜行であれば昼ホテルをチェックアウトしてその足で向かうことが多いのです。ということは5~6時間の待ち合わせはザラなのです。一人の場合、バックパックなどの重い荷物がありますので行動に自由がききません。二人いれば一人が荷物を見ている間に交代で外へ出て時間を潰すことができるのです。ヨーロッパでは駅やバスターミナルにはたいがい荷物預かり場所があります。ただアジアの場合はそれが無いか、あってもシステム的に不安な内容に思われ、預けて身軽になるのが難しいのです。ただ何もすることなく悶々と出発を待つ空白の時間、何度重いバッグを恨めしく思ったか分かりません。あともう一つ挙げるならば、一人だとお金、両替の融通が利かないことでしょうか。国境を越えて次の国に入ったらまず第一にその国のお金の問題が発生します。今のユーロ圏の旅ならさぞや楽勝でしょう。二人いればどちらかが十分なドルの現金はあるとか、使えるクレジットカードがあるとか、まあ一人よりもつぶしが利きます。たとえ一人が現金が足りなくなっても片方が十分あればお互い融通して、補完し合うことができます。一人旅だとそれもできません。旅の最中に最も頭を悩まされるのがお金、両替の問題といっても過言ではありません。でもタイはあらゆる国の中では最もお金に関する精神的負担の軽い国です。理由は旅行者が多いのでそれなりのシステムが整っていること、あらゆる通貨、カード、T/Cの使用が可能なこと、物価が安く先の予算を読みやすいことなどでしょうか。ユーロ以前の東西ヨーロッパ横断などの至難さに比べればなんと旅が簡単なのでしょう。どこよりも身軽に旅できるのは何と言ってもタイの最大の魅力だと思います。
さて夢に見たバンコクです。この街が素晴らしいという意味ではありません。長くいればつまらない街なのですが、しばらくご無沙汰したらこれほどいとおしい街も他にはありません。なぜかいつもこの街に着くのは夜中が多いのです。空港から夜中に街へ出るのもかったるく、よく空港で夜を明かしました。今は新空港に変わったので分かりませんが、昔のドンムアン空港はフロアで寝てても邪魔にさえならなければ何も言われませんでした。ポイントは深夜閉店したレストランやカフェの外でしょうか。店が閉まると当たり前ですが周囲が閑散となりゆっくり眠れるのです。しかし空港は冷房が効き過ぎて寒いことこの上ありません。そんな時はターミナルの外の長椅子に横になります。ただこの場合国道を夜中もひっきりなしに走るバスやトラックの騒音で眠れたものではありませんが。夜が明けると29番のバスに乗って市内へと向かいます。この29番のバスというのは終点(始点)がホアランポーン駅という市内と空港を行き来するのに大変重宝するバスなのです。バンコクは空港と市内を行き来する手段は市内バス、シャトルバス、列車、タクシーなどいろいろあるのですが、どれも一長一短がありベストの手段というのがありません。インドと違ってタクシーそのものには問題はないのですが、市内からだと場合によっては乗車拒否に会うのです。これは帰りを空車で帰って来なければならない確率が高く、ドライバーによっては割りに合わないと思ってる人間が多いものと思われます。私は圧倒的に行きも帰りも市内バス派です。理由はいろいろありますが、ターミナル駅に近い中華街(ヤワラー)に泊まることが多かったからでしょうか。青い冷房バスで15バーツくらいだったと思います。比べてはいけませんが、成田⇔東京のリムジンバスが片道3000円ということを思うと、やはりタイっていい国だな、と貧しかったあの頃はシミジミと思ったりしたものでした。
さて散々騙され疲れ果てたインドの出国ですが、書いたように空港へタクシーで向かうのは体が激しく拒否反応を示します。出国地はカルカッタ、向かうは夢のバンコクです。バンコク行きTGの切符はすでに買っていますから出ない、出れないというわけにはもういきません。インドのことですから空港行きの市内バスなどもちろんありませんが、しかし地図を見るとカルカッタは地下鉄(郊外は地上)が空港方面へ走っているではありませんか。というわけで出発前日トライアルしてみました。終点のダムダムは市内から約10kmの郊外。空港へは近づきましたがまだまだ距離はありそうです。空を見上げると時々飛行機の機体が真近に見えますので空港の近くまで来ていることは分かります。さてどうしようかと思案にくれてるとオンボロバスが空港方面に向かって走っていましたので乗ってみました。10分ほど乗ったでしょうか。AIRPORTという標識が見えてきましたのでそこで降りました。TERMINAL↑、INTERNATIONAL↑といった矢印の標識に釣られてテクテク歩くこと1km、ついに空港ターミナルへと到着することができました。感激です!あのインチキ雲助タクシーなど使わずとも自力で空港へ来れるではないですか。しかも電車&バスでわずか数ルピー。タクシーの相場は200ルピーなのです。ヒマだからできること、確かにそうかもしれません。今から思えば笑い話なのですが、当時はいたって真剣でした。もう何もかもが信じられず、自分以外何も信じることができなかったからです。でも今思えばそれほどヒドイ国でもなっかたような気がします。いったい何があってそんなにひどい人間不信に陥ったのか、今となっては具体的にはなかなか思い出すことができません。
インドの旅で何が一番難しいかと尋ねられたら、私なら飛行機での出国と答えます。ただしこれは切符が手に入りにくいとか、出国審査が厳しいとかいった意味ではありません。インドで飛行機の切符くらい簡単に買うことができます。じゃあいったい何が難しいのか。それは空港までのアクセスです。「?タクシーで空港までって言えばそれで済むじゃない」と思われることでしょう。それはベトナムを含む通常レベルの国ではそうです。しかしインドという国では我々の持つ一般常識が通用しません。というか、インドを出国する頃にはもう通用するわけがないという被害妄想に全身が支配されているのです。それほど滞在中にインド人から受けた理不尽な仕打ちに人間不信が頂点に達しているわけです。例えば空港に向かうとしたら出発時刻の3時間ほど前でいいだろう、これならちょっと道が混んでも2時間前には到着できるしな、こう考えるのが普通で正常な国です。でもインドで私ならこの場合約20%の確率で乗り損なう、と判断します。空港が遠いとか渋滞にはまるとかという意味ではありません。何と表現したらいいのか、タクシー運転手がただ正直に言われた通り空港に行くとは思えないのです。そんなバカな、と思われる方も多いでしょう。でも出国の頃にはインド人すべてが泥棒か詐欺師に見えている状態なのです。それがタクシー運転手だろうと警察官だろうとハナから信じてないのです。タクシーと交渉したところで、きっと空港手前10kmくらいの他に車もロクに通らない寂しい場所で車を止めて、ここでいくら払わないとここで降りろと言ってくるに違いない、コイツの顔にもそう書いてある、と思うに決まっているのです。膨らみ過ぎた被害妄想はやがてそういう雲助に関わらずとも自力で空港へ行く手段はないものかと出国が近づくにつれモンモンと模索し始めるのです。<続く>


忍者ブログ [PR]
カレンダー
05 2025/06 07
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
カテゴリー
フリーエリア
最新コメント
[07/13 管理人]
[07/13 shinkai]
[06/17 ↑1号]
[06/12 管理人]
[06/11 ↑1号]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
No Name Ninja
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
アクセス解析